今年も色々お世話になりました。

0
    年末には少し早いのですが、暮れは大掃除その他で手一杯なので、これが模型ブログとしては今年最後の更新になります。

    今年は念願のレイアウト着工の年になりましたが、残念ながら後半息切れしてしまいました。
    視力は衰えるし、体力は落ちるし、気力は続かないし。もうちょっと頑張らないといけませんね。

    それでもレイアウトはシーナリィに着工し、今はストラクチャー制作をのんびり行っています。
    諸般の事情で、これから完成までは、あまり公開しにくくなっていくのですが、今までにないものを目指していますので、乞うご期待といったところです。

    車両のほうは、レイアウトに合わせて1/76スケール(というかエガーサイズ)を本格的に再開し、ミニトレインズの機関車の加工に終始しました。来年は、貨車や客車、気動車なんかも充実させていきたいです。レイアウトは来年中に目途を着けて、再来年の軽便祭に出せたらいいなと思っています。



    今年作ったミニトレインズ改造のエガーもどき4両。

    それと並行して、軽便電鉄とか、On18とか、自分なりの模型を楽しんでいこうと思います。

    軽便祭は一つの目標になりますので、そこに照準を合わせていこうと思いますが、来年のDMCは明確にテーマが決まっていません。一応、候補は出ているのですが、個人的には少し思案中。実質的に2年間幽霊部員みたいなものなので、何とかしたいという思いはあるのですが、少し向かう方向が違ってきました。それは仕方ないことかなあ、とも思います。

    鉄道模型以外では、雑多なプラモデルを作っていくつもりですが、例によってマトモなものは作らないでしょう。

    来年の目標は、「口より手を動かす」で、頑張りたいと思います。あと、ブログの更新頻度ももう少し上げたいですねえ。最低でも週一更新くらいしないと。

    それでは皆さん良いお年をお迎えください。

    スワップミート同窓会

    0
      最近ほとんど模型が出来ず(というか怠けているだけ?)、今年の目標がどんどん疎かになっているので、喝を入れる目的でスワップミート同窓会に行ってきました。

      同窓会というネーミングが当事者だけ参加みたいなイメージになってしまって、多少損をしていたような気もしますが、さにあらず、午前中は大盛況だったようです。

      単なる即売会なら行っても仕方ないと思っていたのですが、いくつか展示もあるということで、そちらを楽しみにして行きました。

      現地入りしたのは3時過ぎ。もう、めぼしいものは売りきれていたみたいです。

      売り物で最大の目玉と思っていたコンさんの鉄道模型社のシェイは浜リンさんがお買い上げとかで、良いところに行ったなと思います。浜リンさんなら見事に完成されることでしょう(←プレッシャーw)。

      そのコンさんのブースでは、試作品のマルチゲージローラー運転台?を見せて貰いました。厚いベーク版に4本スリットが入っていて、ここに真鍮板が埋め込まれています。取り外し可能なローラー運転台を付け替えると、16.5mm、13mm、9mmのように複数のゲージで使えます。これはナイスアイデアですね。

      トーマさんのブースでは、試作品のシェイを拝見。これは良い出来。是非とも買いたいところですが、お金が〜。
      隣で展示していた菅さんのパイクには、KATOの新製品のサウンドボックスが使われていました。これ、思った以上に良いですね。これも欲しいなー。

      そして今回の目玉。ペアーハンズさんの七軒村レイアウトを拝見!まさか実物が拝見できるとは思いませんでしたねえ。


      そのほか、宮下さんと水野良太郎さんの秀逸なセクションレイアウト群を拝見し、ここでも幾つかのヒントを頂きました。やっぱり見えるところは室内を作らないとイカンですね。松本謙一さんの海沿いのレイアウトセクションも素晴らしいものでした。

      ウチもがんばるぞ!ということで、イベントの後はDMCの総会。



      シェイを肴に。



      謎のエッチング板w

      今年のDMCは去年の作品を満足の行くまで仕上げようということで決定。
      今年もモジュールを作れそうにない私は車両とフィギュアで頑張れればいいかなと思います。
      隣の炭鉱のアレでも作りますかねえ。

      今年の抱負

      0
        というわけで、2015年になりました。
        喪中につき新年の(以下略)

        さて、今年は昨年中途半端だった分、模型作りに精を出そうと思います。

        まず、プラモデルのほうは陸・海・空全てをやっつけます。
        陸は大量の積みプラの消化とジオラマ作り。
        海は1/700駆逐艦を5隻くらい作れたらいいなと思います。
        空は1/72航空機をメインで。

        とりあえず、陸モノから着手ですが、それは明日からのお題。

        昨年後半、完全休業だった鉄道模型も再開します。
        今年は、かねてからの目標だった固定式レイアウトに着工します。

        確保できたスペースは900×800。ここにエンドレスの9mmナローを敷きます。
        スケールは1/76とし、1/72〜1/80くらいの車両を作っていきます。
        このため、1/87は一部ギアードロコなどを除いて撤退です。

        詳細は明後日くらいからボチボチと書いていこうと思いますので、宜しくお願いします。

         

        また来年!

        0
          前半は仕事、後半は父の死去と、良い事のあまりなかった今年でした。
          模型も殆ど作れず。
          後半は父の遺品とも言えるプラモデル作りを続けました。

          軽便祭も2年連続で途中参加という状態。来年も恐らくフル参加は難しいでしょう。
          あと2〜3年はこの状態が続きそうです。

          そんなわけで、来年も、相変わらずイベント等の参加率が低くなってしまうと思います。

          しかし、自分に残された時間はあまり多くありません。

          来年は、初心に戻りたいと思います。各方面にはご迷惑をおかけする結果になることもあると思いますが、その点、ご了承ください。

          では、また来年!



          スピードコンテストに思う。

          0
            私と模型的な感覚が一致しない考え方のひとつに、「実物至上主義」というのがあります。スケールモデル最高、実物どおり万歳!という考え方ですね。

            実は私も昔はそうでした。プラモデルなんかも、3種類のキットのいいとこ取りをして1個の模型を作り出す「サンコイチ」みたいなこともしていましたし、出来るだけ細密化することに注力していた時代がありました。

            それは悪いことではありません。ただし、それがイコール模型であるかというと、そうではありません。実物を精密に縮小して作った模型は「スケールモデル」であって、それはあくまでも模型の一ジャンルに過ぎません。

            いつの頃からか、細密な模型よりも個性ある模型のほうを好むようになりました。その結果、私はフリーランス志向になり、鉄道模型を筆頭に自由形模型を楽しんでいます。プラモデルの世界では長いこと「自由形模型」というのは本当に粗悪なパチモノ扱いだったのですが、最近になってミキシングビルドというジャンルが出てきて、それなりの市民権を獲得したのはとても良いことだと思います。

            ところが、世間一般はそういう考え方の人がとても少ないようです。ナローゲージの世界にいると気が付きませんが、HOやNの人たちの話を聴くと、かなり実物至上主義的な考え方が蔓延していることに驚かされます。

            先日、IMONがJAMの後ろ盾になることが発表されましたが、井門さんが自身のブログで「牽引力コンテストとスピードコンテストを是非やりたい」というお話をされていて、とても良いことだと思いました。いさみや主催の牽引力コンテストとスピードコンテストは、今から35年くらい前に開催されましたが、とても夢のあるコンテストでした。

            ところが、この発言に関するネットのコメントで、「スケールスピード無視のスピードコンテストなんて意味あるのかな?」というような発言を目にして、驚かされました。

            この方の頭の中には、モーターの前後に車輪とF1のレースカーみたいなウィングをつけたスピードコンテスト専用車輌みたいなものは想像できないんでしょうね。まさに実物至上主義。それを悪いことだとは言いませんが、なんとも夢のない話だと思わざるを得ませんでした。

            当時のスピードコンテストは、スケールモデルを高速化したカテゴリと、自由形カテゴリに別れていたように思います。入賞した作品は、それぞれに制約を活かした仕掛けや工夫が組み込まれており、単なるコンテストではなく、その発想の豊かさや高い工作力、デザインセンスなども問われる良いコンテストだったと思います。井門さんがイモンスペシャルを出したのは自由形のほうでしたね。
            ああいうのを作りたかった私は、物凄く興奮しながら記事を読んだことを思い出しました。

            だからこそ、今、スピードコンテストをやったとして、若い人がどれだけ参加してくれるのか、ちょっと心配になりました。

            スクラッチについて考える(5) スクラッチしない理由

            0
              では、最後にスクラッチしない理由について考えてみます。

              1)製品化されている

              今や、かなりマイナーな車両まで製品化されている時代です。フリーならまだしも、スケールモデルを作るのであれば、探せばだいたいどこかのメーカーからキットや完成品が出ている状態です。
              ガレージキットなど、ワンショットものは入手しにくいでしょうが、ヤフオクやネット販売などのおかげで、探せばだいたい手に入りますね。すぐに入手できなくても、時間をかけて探せば何とかなるものです。

              売っているものをわざわざ作る必要はないと考えるのも無理はないですね。
              仮に作るとしても、イチから作らなければならないものは、そんなにありません。キットを加工して別の形式を作ることも可能ですから、いわゆるフルスクラッチまでする必要は、ほとんどなくなってしまいました。

              これは、鉄道模型のみならずプラモデルなんかの世界でも同様で、日本だけでなく各国のメーカーから、こぞってマイナーな車両が製品化されていて、今や製品化されていないものを探すほうが難しいくらいになっています。


              2)時間がない

              私のようなサラリーマンですと、工作に使える時間は物凄く限られます。そうすると、スクラッチなどする暇がありません。キット制作にかかる時間を1とすると、スクラッチは5〜10倍の時間が掛かると言っても過言ではありません。
              そうなると、スクラッチにはなかなか手が出なくなります。自由形でしたら何とかなりますが、スケールモデルのスクラッチは1年がかり、なんていうスパンで考えないと作れなくなりますね。
              そのあたりも、スクラッチに手が出ない理由のひとつと言えるでしょうか。

              3)技術が無い、機材がない

              スクラッチしてみたいけど、技術が無い、と思っている人も多いと思います。
              あと、機材もないという人が多いんじゃないでしょうか。
              技術には2種類あって、いわゆる匠の技というべき「技術」もありますが、大半は「きちんと作る」という事に尽きます。「まっすぐ切る」「等間隔に穴を開ける」「垂直を出す」など、丁寧に工作すればだれでも出来ること。ただ、それが持続しないんですね。私のようなせっかちは、ついつい先を急いでしまい、雑な作りになってしまいます。
              ですから、始めてしまえばなんていう事もないんですが、その一歩が踏み出せないかたが多いのではないでしょうか?

              また、よく耳にするのが、機材が無いということ。特に鉄道模型、金属工作で多いのが、旋盤やボール盤などは買えないのでスクラッチ出来ないという事をおっしゃるかたが少なくないという事です。
              おそらく、工作記事をブログにアップされている多くのかたが、これらの工作機械を巧みに使っている場合が多いので、そんな誤解を生んでいるんだと思います。
              金属工作は糸鋸とドリルと半田ごてがあればできます。旋盤やボール盤は、その上のステップに進みたい時に買えばよいのであって、最初は必要ありません。(もちろん、最初からあればそれに越したことはないですが)

              結局、そこそこ腕の立つモデラーさんは、主として時間短縮のためにそういった機材を使われているのであって、必需品というわけではないんですが、そこを誤解している人が多いように思います。

              あと、前回の記事にも関連しますが、基本的な工作方法を書いた記事なりブログなりが少ないという事も、スクラッチに手を出しにくい理由になっているような気がします。

              これらの事を考えた時、我々スクラッチビルダーがやるべきことは、

              1、基本的な工作方法の紹介
              2、テクニックを出し惜しみしない
              3、色々な素材を使ってみる
              4、常に改革する意識を持つ

              というようなことなのではないかと思っています。

              また、これからスクラッチしてみたい人に助言するとすれば、

              1、とりあえずやってみる
              2、失敗を恐れない
              3、下手でもいいから完成させる
              4、失敗に学ぶ

              という事でしょうか。
              私もまだまだ他人に技術を披露出来るところまでには至っていませんが、基本的な工作方法などの紹介は、もう少し丁寧にやっていきたいと思っています。

              長々と、とりとめもない話を書きましたが、スクラッチの話はここで一旦終わりにしたいと思います。
              駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。



              スクラッチについて考える(4) スクラッチの理由

              0
                では、どんな理由でスクラッチをするのでしょうか?

                1)無いものを作る(自分だけのもの)

                一番多い理由がこれではないでしょうか?
                他人の持っていないもの、製品化されていないものを作る。
                その派生が、フリーランスという事が言えると思います。

                つまり、Nゲージは初期、車両が殆ど無かったので、車両のバリエーションを増やすためにはスクラッチまたは改造するしかなかったわけですが、車種が増えるにつれてスクラッチの必要はなくなり、結果として工作をする人が減ったという事が言えるでしょう。

                2)キットや完成品は高いから自作する

                これもスクラッチのきっかけとしては多いのではないでしょうか?
                実は私がスクラッチする最大の理由はここです。
                模型に使えるお小遣いが、1か月1万円も確保できない一般的なサラリーマンにおいては、何万円もする完成品やキットには、おいそれと手が出せません。
                一方、素材だけ買ってスクラッチするのであれば、そんなにお金はかかりませんし、工作を楽しむことができます。
                若い人が比較的、スクラッチをしている場合が多い理由のひとつに、お金の問題があると言っていいでしょう。
                ただ、金属工作となると、話は違ってきますが、そこは一旦割愛しておきます。

                3)工作を楽しみたいから自作する

                現在、いわゆるスクラッチ主流派の方々の多くが、この理由から自作をしているんだと思います。
                これは派生的な要素ですが、自作は、すればするほど面白くなります。自分の腕も上がり、どんどん良い作品が作れるようになってくると、工作意欲も湧いてきます。
                さらに上を目指すために、機材を購入し、情報を収集してさらに技術が上達していくというルーチンに嵌ってしまえば、あとは特に理由など必要なくとも自作を続けるようになるでしょう。

                このことから言えることは、スクラッチ派を増やそうと考えるならば、工作の楽しみを出来るだけ伝播していく必要があるという事です。

                鉄道模型において、HOW TO 本が意外と少ないのが、現在スクラッチ派が少数派になってきている一つの理由ではないかと思っています。作りたくても作り方が分らない。半田ごての基本的な使い方、糸ノコの使い方、エアブラシの使い方など、ベーシックな技術法の紹介が少ないことが、スクラッチに手を出しにくい理由のひとつになっているような気がします。
                RMM誌などで、時々そのような特集をやっているようですが、あれをまとめて、スクラッチ法の紹介本などを定番化して販売すると、スクラッチに興味のある人が手を出しやすくなるんじゃないでしょうか?

                私にとって、そのバイブルとも言える本がありました。TMSの特集、「たのしい鉄道模型」です。
                冒頭で鉄道模型の仕組みを解説し、初心者にもわかりやすく説明しているのが子供にはとても有難かったものです。

                内容は、お座敷レイアウトの製作記事に始まり、小ストラクチャーの製作、パワーパックの製作、コントロールボードの製作、ペーパー電車製作法、市販キットの改造、石炭の積み方、古典蒸気機関車のスクラッチ、そして最後には国鉄F級電機EF57のスクラッチ記事でまとめられています。

                特に、この中にある、井上順一さんによるペーパー電車製作法にはとても影響を受けました。マニラボールという特殊な紙(牛乳瓶の蓋の材料)を使っていらっしゃいましたが、その当時でもマニラ紙は入手しにくい素材で、画材屋さんに相談してケント紙を教えて貰い、それでペーパー工作を始めたことを良く覚えています。

                初心者から上級者まで、参考になる記事満載で、私はこの本に随分影響を受けました。
                残念ながら長い事絶版のようで、古本を探すしかないのですが、こういった本を数多く出版して欲しいものだと思います。

                <つづく>

                 

                スクラッチについて考える(3) スクラッチは偉いのか

                0
                  今週は、スクラッチについてあれこれ考えています。

                  誤解の無いように書いておきますが、スクラッチ批判でも、スクラッチしない人を批判しているわけでもありません。
                  批判ではなく、考察しているだけです。その点、誤解なきようお願い致します。

                  さて、本題に入る前に、まーくんのブログが面白かったのでご紹介しておきます。

                  http://blog.goo.ne.jp/hon20/e/c06d1082bf2d7c459b0992b81997648a

                  お見事です!生涯現役論(笑)
                  学生の頃から中折れしていた私は(大汗)

                  閑話休題、それはさておき。

                  スクラッチ議論がしばしば険悪になるのは、「スクラッチする人は偉い」的な考え方が根底にあるからではないでしょうか?
                  「士農工商コレクター」という雰囲気があって、完成品を買い集めるだけの人は幼稚である、みたいな考えが、何となくモデラーの中に流れている雰囲気を感じます。

                  毎回引き合いに出して申し訳ないのですが、プラモデルには完成品というものが無い(最近は若干ありますが)ので、そもそもそういう考えは湧いて来ません。ですから、スクラッチ議論など発生しようがないわけです。ところが、鉄道模型にはキットと完成品があります。

                  ですから、完成品を買うだけで、工作をしない人でも鉄道模型が楽しめる。そういう方は得てしてお金持ちなので、貧乏人が僻むような感覚で、工作しないやつは下等というイメージが定着しているんだと思います。

                  最近では、模型誌でも古い製品のコレクションを紹介するような記事があり、一概にコレクターが下に見られる傾向は減ってきたように思いますが、それでも未だにそういう雰囲気は根強く残っているように思います。

                  スクラッチをする方は凄いと思いますが、決して偉いわけではないですよね。そこを、偉いと定義してしまうことが問題なのだと思っています。そしてまた、意外とそういう感覚を持っているかたが多いのには驚かされます。

                  そこに金属製品至上主義が結びつくと、さらに嫌らしいことになります。

                  私は意外にもスクラッチビルダーでして、今までナローゲージでキットを組んだのはPECOのバリキットとペアハンのバテロコくらいです。バリキットは若干加工していますし、バテロコのほうはOn2に改軌しているので単純な素組ではありません。
                  そのほかここ5年くらいで作った車両は、ほとんどオリジナルのスクラッチ品です。
                  でも、真鍮加工はあんまりやらないので、私に対しては、スクラッチビルダーというイメージは少ないのではないでしょうか。

                  ボール盤も持ってないですし、勿論旋盤もありません。
                  真鍮工作をしていないから、スクラッチビルダーとは思われていない。というか、プラや紙で作った模型は格下という考えが強く鉄道模型界に残っていて、それがつまらない議論を呼んでいるような気がしています。

                  真鍮工作でフルスクラッチ>真鍮キット改造>真鍮キット素組>プラ・ペーパースクラッチ>プラ・ペーパーキット改造>プラ・ペーパーキット素組>完成品加工>完成品買うだけ

                  というような細かいヒエラルキーが設定されているような気がしてならないのですが、これって持たざる者の単なる僻みにすぎないんでしょうかね?

                  ただ勿論、その根底には「確かな技術」「丁寧な仕事」という前提条件があります。私がスクラッチビルダーとしてイマイチなのは、その技術力と工作精度であることは十分認識しています。でも、そこを、自分なりに進歩させたいと思うことが、次につながります。成長したい、進歩したいと思うことが大事で、それが無くなってしまうと、モデラーの腕はあっという間に落ちるんじゃないでしょうか。

                  ところで、鉄道模型のヒエラルキーには、さらに、スケールモデルか、そうでないかという概念が入ります。これは単純で、スケールモデル>フリーランスという構図ですね。

                  つまり、真鍮板で作ったフルスクラッチのスケールモデルが、鉄道模型カーストの頂点に立つというわけです。

                  私なんかは逆に、どちらかといえば自由形至上主義なので、D51の凄いスクラッチ品より、優秀なデザインの自由形車両のほうに憧れますが、そういうタイプは少数派のようです。

                  ナローをやっているかたはそうでもないようですが、スケールモデル以外は認めないという御仁もいらっしゃって、なんとも頭の固い人だなあと思わざるを得ません。実は若いNゲージャーに、実物至上主義の人が少なくないんです。これは、多品種にわたって製品化されてきた歴史と無関係ではないように思います。

                  その昔のNゲージャーは、外国型を改造し日本風に仕上げたり、GMのキットを改造してナントカ電鉄風の電車を作ったりして、割とフリーランスに寛容な方々が多かったのですが、手に入る車両のラインナップが増えるに従って、実物至上主義の人たちが増えてきたように思います。これは面白い現象だと思いますね。

                  ナローゲージは特殊で、実物至上主義と自由形がバランス良くミックスされているような気がします。そこがナローの良い点だと思うのですが、その背景には、アルモデルさんやトーマモデルワークスさん、ペアーハンズさんのような、優秀な自由形車両を製品化するメーカーが多いという点も、見逃せないポイントではないかと思っています。

                  <つづく>

                  スクラッチについて考える(2)何故スクラッチするのか

                  0
                    では、何故スクラッチをするのでしょうか?

                    一番分かりやすい例は、製品化されていない車両を作る、という場合ですね。
                    この場合は自作するよりほか手がありません。

                    ところが、ここ10年くらい、理由は色々あると思いますが、製作される車両のバリエーションが恐ろしく増えてきました。主としてNゲージ(の、マイクロエース)を筆頭に、これでもかという数の車両がワンロットで生産され、市場に出てくるようになりました。
                    こうなると、自作しないでも欲しい車両を手に入れることが出来るようになってきました。30年前には、C11とD51とC62しかなかったNゲージの国鉄制式蒸気機関車など、9600型以降の機関車は、ほとんど全て製品化されています。

                    そうなると、自作なんかしなくても良くなっちゃいます。
                    Nゲージとしては正しい進化だと思っていますが、一方で作る楽しみはスポイルされました。

                    我らがナローゲージの世界でも、こんな車両までと思うようなクルマが製品化されるようになりました。いわゆるスケールモデルを作りたいのなら、入手のしやすさ、しにくさという問題があるとしても、主要な軽便鉄道の車両は、ほとんど揃えられます。

                    このようにして、製品が細分化され、敢えて自作しなくても欲しい車両が比較的簡単に手に入るような状況になってきたことが、スクラッチビルダーが減った原因の一つだと思います。

                    しかしながら、必ずしも市販のキットなり完成品の出来が、全て満足のいくものだとは限りません。全体の印象をつかみ損ねているもの。基本的な設計がおかしいもの。ディテールが甘かったり、明らかに間違っているもの。製品バリエーションの都合で、実物とは異なる表現にせざるを得なかったもの。

                    これらに代表されるような理由で、製品やキットに満足がいかない場合、敢えてスクラッチを選ぶ、という事はあると思います。

                    ただ、その場合でも、キット改造をすることはあっても、わざわざスクラッチしてまで作ったりしない場合が多いのではないでしょうか。

                    もうひとつは、フリーランスの車両を作る場合です。自分でデザインしたフリーの車両は自作する以外方法がありません。キット改造でフリーを作る場合もありますが、自分で図面を引いてフリーの車両を作る場合にはスクラッチするしかありません。ただ、どういうものか、フリーランスのスクラッチは、スケールモデルのスクラッチより低く見られるという傾向があるようです。スケールモデル至上主義は、本題から逸れてしまうので、ここでは掘り下げませんが、鉄道模型趣味の中では他の模型より顕著に見られる傾向だと思っています。

                    そして最後に、製品化されていようがいまいが、関係なく自作することを重んじる場合があります。このような方は、工作フェチとでも言いましょうか。作ることを純粋に楽しまれている方々がいらっしゃいます。まあ、こういう方々のことは、除外してもいいんじゃないかと思います。

                    結論として、ここ10数年で、製品化されたキットや完成品の数が極端に増え、わざわざスクラッチしなくてもその車両が手に入るようになりました。そのことが、スクラッチする人を減らした原因のひとつ、と言ってもいいような気がします。

                    さて、ここまでは前段。いよいよ明日から本題に入ります。

                    <つづく>


                     

                    スクラッチを考える(1) どこまでがスクラッチなのか?

                    0
                      再び少しばかり手が動かない状態が続いています。
                      先週からは原因不明の肘痛が起き、サポーターをしているんですが、あまり回復していません。(早く病院行け)
                      そんな中、昨日は所属している会の会合があり、色々と英気を養って来ました。
                      ちょっとアクセル踏み出さないといけないですね。

                      さて、工作は週末に集中させますが、その間に色々考えていることを文章にしていきたいと思います。まずは最近、お仲間のブログでちょくちょく話題に上っている「スクラッチ」について。

                      「スクラッチ」という言葉の語源は、「引っかき傷」という意味です。インスタントくじなどでよくある、10円玉で印刷を擦って、下の当たりやはずれのマークを出すようなやつを、スクラッチといいますよね。あれです。
                      そこから派生して、「ゼロから」という意味が生まれたので、「スクラッチビルド」という言葉は、「ゼロから作り出す」という意味になります。

                      ただし、ゼロからモノは作れないので、要するに素材から、という考え方でよいのだと思いますが、そう考えてみると、やはりキット改造はスクラッチとは言わないのでしょうか?

                      鉄道模型おける「スクラッチ」は他の模型おける「スクラッチ」と少し様相が異なります。何をどこまでやったら「スクラッチ」と呼べるのか。ここの判断が物凄く難しいのですね。

                      プラモデルだと話は少し簡単で、プラ板やプラ棒などの素材から作り上げたものはスクラッチです。細かい部品などはキット流用する場合もありますが、基本的には1から10まで素材から作っているものを言います。「フルスクラッチ」と呼ぶケースもありますね。
                      例えば、作るものがフィギュアだったりした場合、ほとんど粘土細工みたいなものですから、パーツの使いようが無いわけで、自然とフルスクラッチになるわけです。

                      キット改造は、基本的にスクラッチとは呼ばれませんが、そこに明確な基準は無いように思います。飛行機模型などで、量産型から試作型を作るような場合、作者のかたは「改造」と称することが多いのですが、結局キットから利用したのはプロペラと車輪だけだったなどと言う、ほとんど「フルスクラッチ」に近いような作品もあります。

                      ところが、鉄道模型の場合はそうもいきません。何故なら、鉄道模型には上回りと下回りという概念が存在するからです。

                      Nゲージなどで、下回りに既製品を使い、上回りだけ自作したものはスクラッチと呼んでいいでしょうか?
                      それとも、車輪とモーター以外はすべて自作しないとスクラッチではないのでしょうか?
                      16番などで、蒸気機関車を中心に工作されている方々を見ると、スクラッチの定義は、動輪とモーター以外は自作。ただし、ディテールアップ用のロストパーツ等は市販品使用可。というのがひとつの目安のように思います。

                      一方で、キット改造はスクラッチとは呼ばないように見受けられます。
                      例えば仮にD51のキットを買ってきて、台枠を自作してフルイコライザにしても、上回りがキットのままだったらスクラッチとは呼ばないのでしょうか?

                      下回りに関してはフルスクラッチだけれども、上回りはキット利用、あるいはその逆というケースがある場合、そうやって作られた作品の呼称が難しいということですね。

                      そこが、鉄道模型におけるスクラッチの判断基準の、一番難しいところなんだと思います。

                      <つづく>


                      calendar

                      S M T W T F S
                          123
                      45678910
                      11121314151617
                      18192021222324
                      25262728293031
                      << August 2019 >>

                      selected entries

                      categories

                      archives

                      recent comment

                      • レベルカラーの話
                        karaya
                      • 原点回帰
                        雀坊。
                      • 原点回帰
                        YANチョ
                      • 何で鉄道模型だけ、厄介な名称議論などしているんでしょうねえ。
                        雀坊。
                      • 何で鉄道模型だけ、厄介な名称議論などしているんでしょうねえ。
                        ofp857
                      • レベルカラーの思い出(模型塗料史を兼ねて)
                        雀坊。
                      • レベルカラーの思い出(模型塗料史を兼ねて)
                        J6K1
                      • Zショーティー動力を使ってナローを作る(4)
                        雀坊。
                      • Zショーティー動力を使ってナローを作る(4)
                        YANチョ
                      • 猫屋線まだまだ改造 「田舎湘南」羽後交通っぽいキハ
                        雀坊。

                      recommend

                      recommend

                      recommend

                      recommend

                      profile

                      書いた記事数:271 最後に更新した日:2019/03/31

                      search this site.

                      others

                      mobile

                      qrcode

                      powered

                      無料ブログ作成サービス JUGEM