【妖怪フィギュア】 百機夜行 猫娘と鎌鼬

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      先日から参加している「百機夜行」の新作です。

     今回は猫娘と鎌鼬(かまいたち)を作ってみました。



     鎌鼬のほう(左)は古くから居る妖怪ですが、猫娘(右)は水木しげる先生の創作。色々なバージョンが存在していて、おかっぱ頭に大きなリボンというのがアニメ版の猫ちゃんなので、それの印象が強い人が多いでしょう。最新作では思いっきり萌え要素が加わってしまったので、妖怪らしさがスポイルされてしまい、私などはそれが不満ですがねえ。

     とりあえず、完成画像から見ていただきましょう。



     基本コンセプトは「東映特撮に出てきそうなスタイル」です。仮面ライダーとかゴレンジャーっぽい感じですかね。東映特撮のポイントはチープさにありますので、あんまりカッコ良くなりすぎないようにするのが注意点です。素材を活かして、パイプのまんま色塗っちゃうとか、着ぐるみもウレタンな感じを敢えて表現するとか。

     鎌鼬を作ろうという構想は、この企画に参加した当初からあって、如何にして表現するかで悩みました。その時ふと、「バイクにしたら面白いんじゃね?」という考えが頭に浮かび、それを具現化したのが、このフィギュアです。バイクの前輪と後輪の代わりに鎌を付け、空を飛ばせるというのが初回コンセプトでしたが、そこの処理がどうにも纏まりません。そこで、一旦棚上げにして前回ご紹介した一反木綿を先に作ってみました。

     アイデアというものは、少し寝かせると意外と纏まるものです。バイクにするなら、バイクのままで良いんじゃないだろうかと開き直った時点から、次々とアイデアが湧いて出てきました。こうなると勝ったも同然です。あとは、どう作るかだけの話。

     

     バイクの模型を持っていませんでしたので、模型屋で調達。タミヤの自衛隊用バイクがそれです。最初はツエンダップを使おうと思っていたのですが、自衛隊のオフロードバイクを使ったことで、シルエットが高くなり、逆に精悍さが出たような気がします。

     ここで、バイクにするんなら運転する人間が必要だという事に、改めて思い当たります。意外とそういう当たり前の事が抜けますね。最初は普通に人間のままでも良いと思っていましたが、どうせ作るなら運転手も妖怪にしちまおう。妖怪にするなら折角だから女妖怪にしよう。メジャーなところで似合いそうなのは、猫娘かな?という流れで、猫娘と鎌鼬というコンセプトが決まりました。

     製作にあたっては、最初に猫娘を作りました。キットのバイク兵を加工していくんですが、ここで新しい発想として、東映特撮テイストというイメージが湧いてきました。それまでの計画イメージは、空山基のSEXY ROBOTのイラストでした。



     ソラヤマテイストの女ロボットは、何か別の機会に具現化させましょう。

     スーツアクトレスっぽさを出すために、元のモールドを徹底的に削り、胸は不自然な感じに盛り上げます。腰のくびれと、肩甲骨をしっかりモールドすることに拘りました。肩はなで肩にして女性っぽくします。お尻も不自然な感じに飛び出させ、その先に可愛らしい尻尾をつけます。頭はエポキシパテを丸めたものを使い、同じくエポパテで猫耳を付けたあたりから、猫っぽくしていきました。左手は当初ガッツポーツにしていましたが、最終段階で手首を曲げて猫っぽい仕草に変更を加えてあります。



     足元はエポパテを思いっきり盛って、不自然なくらいに大きくします。ここのイメージは、西武ライオンズのマスコット、ライナのつもりでしたが、実際にライナの写真を見ると、ちょっと大きめですけど普通の運動靴履いてますね。じゃあ、一体何だったんだろう?



     東映特撮テイストにする、という事で、鎌鼬のほうも徹底的にチープな感じにしてみました。当初はエポキシパテで鼬の頭を作り、そこに機械の体をバイクのパーツを使って作っていく、という感じで考えていましたが、東映テイストにしますので、頭も思い切り簡略化したロボットデザインにしてみます。ここのパーツには、在庫の中から巨大ロボットのプラモデルパーツを使っています。百獣王ゴライオンの手なんですが、これってアニメ作品だったんですね。てっきり戦隊モノかと思っていました。目玉にNゲージ用のヘッドライトを使い、耳を削ってゴライオンの顔っぽさを無くします。 



     ゴライオンのプラモデルを持っている時点で、モデラーとしては終わっている気がしますが、これは他のキットが欲しくてヤフオクで買ったものにオマケで付いてきたもの。その他3種類くらい、この手の巨大ロボがあるんですが、そのうち何かで利用してみましょう。

     鎌はプラ板から切り出し、メクレを取らない事で、安っぽい戦隊モノの大道具感を強調。同様に、手足?は適当なランナーをそのまま使いました。さすがに一応、パーティングラインは削ってあります。鎌と手足は1.4mmのネジで取り付けてあり、可動式です。このあたりの加工は鉄道模型で慣れたもの。あとは、普通にバイクとして作っていきますが、相変わらず説明書を読んでいないので、接着した後に追加部品が見つかって苦労しました。



     これでほぼ完成です。ところで、猫娘の手のパーツを探している時に、ストックしてあったタミヤのフィギュアのキットの中から猫ちゃんを発見!これを使わずしてどうする。という事で、急遽荷台を外して、そこに接着しました。こういう偶然があると、出来が数段良くなる気がします。



     塗装は、鎌鼬本体は地味にダークブラウン一色でまとめます。鎌は本体側が鉄色、刃先はフラットアルミにしています。猫娘のほうは、色々考えてシャム猫にしました。目のパーツに青と黄色を使ったのがアクセントになっています。最後に、0.3φ真鍮線でヒゲを植え込んで出来上がり。猫ちゃんは黒猫とし、目は黄色くして怪しげな黒猫のイメージにしました。



     最後に、鎌鼬本体にウェザリングをして完成。延べ3日、6時間くらいの工作で完成させています。鉄道模型を作るより、はるかに早く出来ますね。動力装置を作らないのと、筆で塗れるのがフィギュアの楽なところです。

     次回作の構想も既に出来上がっているのですが、少し寝かせることにします。こればっかり作っていてもね。
     

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    コメント
    おお!素晴らしい。
    • レオン
    • 2013/03/29 12:37 PM
    ありがとうございます。
    • 雀坊。
    • 2013/03/29 5:12 PM
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