スピードコンテストに思う。

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    私と模型的な感覚が一致しない考え方のひとつに、「実物至上主義」というのがあります。スケールモデル最高、実物どおり万歳!という考え方ですね。

    実は私も昔はそうでした。プラモデルなんかも、3種類のキットのいいとこ取りをして1個の模型を作り出す「サンコイチ」みたいなこともしていましたし、出来るだけ細密化することに注力していた時代がありました。

    それは悪いことではありません。ただし、それがイコール模型であるかというと、そうではありません。実物を精密に縮小して作った模型は「スケールモデル」であって、それはあくまでも模型の一ジャンルに過ぎません。

    いつの頃からか、細密な模型よりも個性ある模型のほうを好むようになりました。その結果、私はフリーランス志向になり、鉄道模型を筆頭に自由形模型を楽しんでいます。プラモデルの世界では長いこと「自由形模型」というのは本当に粗悪なパチモノ扱いだったのですが、最近になってミキシングビルドというジャンルが出てきて、それなりの市民権を獲得したのはとても良いことだと思います。

    ところが、世間一般はそういう考え方の人がとても少ないようです。ナローゲージの世界にいると気が付きませんが、HOやNの人たちの話を聴くと、かなり実物至上主義的な考え方が蔓延していることに驚かされます。

    先日、IMONがJAMの後ろ盾になることが発表されましたが、井門さんが自身のブログで「牽引力コンテストとスピードコンテストを是非やりたい」というお話をされていて、とても良いことだと思いました。いさみや主催の牽引力コンテストとスピードコンテストは、今から35年くらい前に開催されましたが、とても夢のあるコンテストでした。

    ところが、この発言に関するネットのコメントで、「スケールスピード無視のスピードコンテストなんて意味あるのかな?」というような発言を目にして、驚かされました。

    この方の頭の中には、モーターの前後に車輪とF1のレースカーみたいなウィングをつけたスピードコンテスト専用車輌みたいなものは想像できないんでしょうね。まさに実物至上主義。それを悪いことだとは言いませんが、なんとも夢のない話だと思わざるを得ませんでした。

    当時のスピードコンテストは、スケールモデルを高速化したカテゴリと、自由形カテゴリに別れていたように思います。入賞した作品は、それぞれに制約を活かした仕掛けや工夫が組み込まれており、単なるコンテストではなく、その発想の豊かさや高い工作力、デザインセンスなども問われる良いコンテストだったと思います。井門さんがイモンスペシャルを出したのは自由形のほうでしたね。
    ああいうのを作りたかった私は、物凄く興奮しながら記事を読んだことを思い出しました。

    だからこそ、今、スピードコンテストをやったとして、若い人がどれだけ参加してくれるのか、ちょっと心配になりました。

    コメント
    はじめまして。
    「スピードコンテスト」の単語検索より辿り付きました。
    私も出場した者の一人で、仰るとおり当時自分が発揮できる最大限のアイディアと工作技量、資金、時間にて挑戦し、あえなく撃沈しました(笑)
    しかしその時のマシンと思い出は今でも大切に持っており、情熱も持ち続けているつもりでおりまして、機会があればまた挑戦したく思います。

    そして若い方でも「ロボコン」の大会があることから推測し、鉄道模型のスピードコンテストが開催されれば興味を抱く方は多少なりとも居られるのではと思います。
    アナログ世代のオヤジですから今の若い方の構想は想像出来ませんが、携帯端末を利用し制御する様なマシンが出てきて、ぶっちぎりで優勝をかっさらって欲しい気もしております。
    • 1号車1番A席
    • 2014/11/13 5:27 PM
    #1号車1番A席様

    おお!当時参加された方でしたか。コメントありがとうございます。

    若い方でも魅力に感じる人は確かにいらっしゃるかと思います。私も、そういう方々がたくさん参加してくれるといいなと思います。

    これについては幾つか考えたことがありますので、そのうちまとめてみたいと思います。
    • 雀坊。
    • 2014/11/13 5:44 PM
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