スクラッチについて考える(5) スクラッチしない理由

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    では、最後にスクラッチしない理由について考えてみます。

    1)製品化されている

    今や、かなりマイナーな車両まで製品化されている時代です。フリーならまだしも、スケールモデルを作るのであれば、探せばだいたいどこかのメーカーからキットや完成品が出ている状態です。
    ガレージキットなど、ワンショットものは入手しにくいでしょうが、ヤフオクやネット販売などのおかげで、探せばだいたい手に入りますね。すぐに入手できなくても、時間をかけて探せば何とかなるものです。

    売っているものをわざわざ作る必要はないと考えるのも無理はないですね。
    仮に作るとしても、イチから作らなければならないものは、そんなにありません。キットを加工して別の形式を作ることも可能ですから、いわゆるフルスクラッチまでする必要は、ほとんどなくなってしまいました。

    これは、鉄道模型のみならずプラモデルなんかの世界でも同様で、日本だけでなく各国のメーカーから、こぞってマイナーな車両が製品化されていて、今や製品化されていないものを探すほうが難しいくらいになっています。


    2)時間がない

    私のようなサラリーマンですと、工作に使える時間は物凄く限られます。そうすると、スクラッチなどする暇がありません。キット制作にかかる時間を1とすると、スクラッチは5〜10倍の時間が掛かると言っても過言ではありません。
    そうなると、スクラッチにはなかなか手が出なくなります。自由形でしたら何とかなりますが、スケールモデルのスクラッチは1年がかり、なんていうスパンで考えないと作れなくなりますね。
    そのあたりも、スクラッチに手が出ない理由のひとつと言えるでしょうか。

    3)技術が無い、機材がない

    スクラッチしてみたいけど、技術が無い、と思っている人も多いと思います。
    あと、機材もないという人が多いんじゃないでしょうか。
    技術には2種類あって、いわゆる匠の技というべき「技術」もありますが、大半は「きちんと作る」という事に尽きます。「まっすぐ切る」「等間隔に穴を開ける」「垂直を出す」など、丁寧に工作すればだれでも出来ること。ただ、それが持続しないんですね。私のようなせっかちは、ついつい先を急いでしまい、雑な作りになってしまいます。
    ですから、始めてしまえばなんていう事もないんですが、その一歩が踏み出せないかたが多いのではないでしょうか?

    また、よく耳にするのが、機材が無いということ。特に鉄道模型、金属工作で多いのが、旋盤やボール盤などは買えないのでスクラッチ出来ないという事をおっしゃるかたが少なくないという事です。
    おそらく、工作記事をブログにアップされている多くのかたが、これらの工作機械を巧みに使っている場合が多いので、そんな誤解を生んでいるんだと思います。
    金属工作は糸鋸とドリルと半田ごてがあればできます。旋盤やボール盤は、その上のステップに進みたい時に買えばよいのであって、最初は必要ありません。(もちろん、最初からあればそれに越したことはないですが)

    結局、そこそこ腕の立つモデラーさんは、主として時間短縮のためにそういった機材を使われているのであって、必需品というわけではないんですが、そこを誤解している人が多いように思います。

    あと、前回の記事にも関連しますが、基本的な工作方法を書いた記事なりブログなりが少ないという事も、スクラッチに手を出しにくい理由になっているような気がします。

    これらの事を考えた時、我々スクラッチビルダーがやるべきことは、

    1、基本的な工作方法の紹介
    2、テクニックを出し惜しみしない
    3、色々な素材を使ってみる
    4、常に改革する意識を持つ

    というようなことなのではないかと思っています。

    また、これからスクラッチしてみたい人に助言するとすれば、

    1、とりあえずやってみる
    2、失敗を恐れない
    3、下手でもいいから完成させる
    4、失敗に学ぶ

    という事でしょうか。
    私もまだまだ他人に技術を披露出来るところまでには至っていませんが、基本的な工作方法などの紹介は、もう少し丁寧にやっていきたいと思っています。

    長々と、とりとめもない話を書きましたが、スクラッチの話はここで一旦終わりにしたいと思います。
    駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。



    コメント
    初めまして。検索で辿り着きました。
    過去の記事へのコメントで恐縮なのですが,スクラッチへの考え方が
    私とよく似ていたもので,他にも同じ様な事を思われてる
    方もいらっしゃるのだと少し安心しました(笑)。
    趣味の領域ですので,各人それぞれだとは思いますが
    どんなジャンルでも,なるべくなら偏見を持たずに
    色んな事を吸収して行けたら良んじゃないかなと思いました。

    初コメで長々とすみませんでした。
    #YANチョさん、

    始めまして。感想ありがとうございます。
    仰る通りですね。いちばんよくないのは偏見だと思います。
    もっと色々な趣味の人がクロスオーバーして、ハイブリッドな模型が出来ればいいなと思っています。

    今後とも宜しくお願い致します。
    • 雀坊。
    • 2014/10/02 9:34 PM
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