レベルカラーの話

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    前回に引き続き、昔の塗料の話です。

    クレオスのホームページで、Mr.カラー40年のあゆみ という特集記事が連載されています。

    大変興味深く読ませて頂いているのですが、第4回の記事で衝撃的な事実が明らかになりました。
    レベルカラーは、1973年に初めて国産の模型用塗料を開発し、販売したというのです。

    これは少し誤解を生みそうな気がしました。何故なら、レベルカラーは、それ以前から売られているからです。従って、72年までのレベルカラーは輸入塗料で、73年に国産化され、市場に出回ったものと思われます。

    しかしながら、模型雑誌の記事等で、それに触れているものは記憶が無く、少なくとも私が調べた月刊モデルアート誌(以後MA誌と略す)で、それが取り上げられた事は無かったと思います。折角良いものを国産化出来たのですから、もう少し宣伝しても良かったような気がしますが。

    70年頃には、プラモデル雑誌と呼べるものはMA誌しかありませんでした。ほぼ同時期に創刊されたホビージャパン誌(以後HJ誌と略す)は、ミニカー雑誌で、プラモデル紹介を始めたのは73年から74年頃の事です。その後、HJ誌はミリタリー中心のプラモデル雑誌になりますが、80年代になって、いわゆるガンプラ系のSFものを取り扱い出し、現在はフィギュア系も絡めた雑誌に変貌しているのはご存じのとおりです。

    従って、プラモデルの情報は、70年代中頃までは、MA誌のみでしか拾えません。尤も、鉄道模型も1976年に「とれいん」が刊行されるまでは、ほぼTMSだけと言って良い状態でしたので、鉄模もプラモも似たような状況だったわけです。

    従って、この時代、プラモデルに関する情報を取得するのは、なかなか困難な事になっています。

    我が家では父がMA誌、HJ誌ともに愛読していて、創刊号から80年くらいまで、ほぼ揃っていたのですが、15年ほど前に引っ越ししたときにすべて処分してしまいました。その際、幾つか私がサルベージしておいた本が残っていますので、これを主体にして当時の記憶を掘り起こしてみたいと思います。

    さて、そんなわけで、ここからは推測の域を出ませんが、幾つか気が付いた事がありますので、それを書いて行こうと思います。

    【発売当初は30色】

    ネットを探しても、これに言及しているようなサイトは、ほとんど見かけませんので、少し詳しくまとめてみましょう。発売開始がいつだったのかは分かりませんが、手持ちのMA誌を読めば、少なくとも1968年にはレベルカラーが発売されていました。

    当時のMA誌のレベルの広告に、制作の手引きみたいな記事が出ているのですが、そこにレベルカラー番号の指定があります。



    <レベル広告裏面に記載された、カラー調合指定>

    また、前回も書きましたが、発売当初は1番ホワイトから30番フラットベースまでの30色でした。1969年の12月に、31番軍艦色1(アメリカ海軍)、32番軍艦色2(日本海軍)、33番艶消しブラックが追加になり、その後も徐々にカラーリングを増やし、71年には50色、1972年には60色、その後72色になります。



    <MA誌1969年12月号広告より引用>

    この時点で、すでに缶スプレーが登場していますね。さらに1971年には、プロスプレーが登場し、それに合わせてマスキングゾルやレベルカラー専用筆なども発売になっています。



    <MA誌1971年1月号広告より引用>


    【瓶のデザイン】

    では、輸入版レベルカラーとはどんなものだったのでしょう。個人的なイメージとしては、輸入版レベルカラーと国産レベルカラーで、瓶の見た目には殆ど違いがありませんでした。
    実物の手持ちがないので、ネットで画像を調べてみたところ、桜山軽便さんのページに辿り着きました。

    http://s.webry.info/sp/sakurayamalr.at.webry.info/201510/article_14.html

    ここに出ている、「郡是産業物資部」の瓶が、一番古いものになります。実は、さらに最初期の瓶は、塗料の中身の色に関係なく、蓋が全部白でした。

    ラベルのRevellロゴが古く、色名称の位置が右横なものが初期です。

    色名称が番号の下に書かれるようになり、注意書きが増えたものは、72年くらいに登場していますが、クレオスの説明によれば、この頃はまだ輸入塗料を使っていたという事になりますね。

    瓶の蓋の上面にはレベルのロゴが刻印されていました。これにも、Revell Color表記のものと、Revellのみのものがあります。

    一方、瓶の底にもRevellの文字が刻印されていますが、途中からグンサンに代わっています。おそらく、このグンサンになる少し前くらいが、国産化の始まりと思って良いでしょうか。

    最終的に、グンゼはレベルと提携が切れ、レベルカラーはタカラが販売することになりますが、この際に、瓶のデザインが一新されます。赤・黄・青の三原色が斜め線になり、TAKARAの文字が入ります。

    タカラ時代にも瓶の変遷があり、初期タカラは蓋が長くて、収納に困った記憶があります。すぐに旧グンゼレベルと同じ長さに戻りましたが、あれは何だったんでしょう。クレームが来たんですかね?

    瓶のサイズはグンゼ時代と同じですが、瓶の底にはTAKARAの文字が入っていました。

    この時代、グンゼはMr.カラーを発売し、出直しますが、TAKARAとの併売になります。中身は同じ藤倉化成製だったのでしょうか?それとも、東邦化研などの他のメーカーに変わっていたのでしょうか?

    古い瓶は、15年前に実家が引っ越ししたときに全部処分してしまったので、実物写真を掲示出来ないのが残念ですが、分かる範囲で表にしてみました。
     

    時期 ラベル ロゴ 販売元 製造
    発売当初 縦3色 旧レベルロゴ
    色名称横
    Revell Color
    最初期の蓋は白
    Revell 郡是産業物資部 輸入
    1972年頃 レベルロゴ
    色名称下
    Revell Color グンゼ産業物資部
    1973年頃 グンゼ産業レベル部 国産
    1975年頃 Revell グンサン グンゼ産業
    1977年頃 斜3色 Revellタカラ併記 Revell
    蓋の高さが高い
    Revell タカラ 不明
    1978年頃 TAKARA TAKARA

     


    【シンナー問題】

    1972年、いわゆる「シンナー遊び」が問題になり、トルエンやキシレンが含有されているシンナーの販売が規制されるようになりました。子供が購入できるプラモデル用シンナーは、シンナー遊びには最適なアイテムとされていましたので、これに対する対策が講じられました。

    それまでのレベルシンナーから、レベルうすめ液に名称変更されると同時に、成分も変わったものと思われます。



    <MA誌掲載記事に載っていた各社のシンナー瓶。レベルの瓶にシンナーの文字が読み取れます>

    私はこの時点で、まずシンナーが輸入塗料から国産になったのではないかと推測します。

    クレオスの記事によれば、国産化を行ったのは藤倉化成。その沿革を見ると、1972年の2月に、米国レッドスポット社とプラスチック用塗料の技術提携を行っていますが、おそらくこれが国産レベルカラー誕生の基点になるのでしょう。

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    ここまでレベルカラーについて語ってしまうのは、やはり私が最初に使って、Mr.カラーになって以降も一番長く使い続けてきた塗料だからに他なりません。

    さて、今回、この記事を書くにあたり、家の古いMA誌を読んでいたら、こんな広告を見つけました。



    1969年12月号掲載の広告です。

    トミーナインゲージ。ナインスケールになる前、バックマンかアトラスあたりを輸入販売していたものと思われます。GP40とF9ですから、アメリカ型ですね。給炭塔や駅舎などのアクセサリー類が充実していたのも、Nゲージがレイアウト指向の模型として始まっていたことを裏付けしていますね。



    もうひとつ、これも同誌からの広告ですが、マルサンプラカラーの広告になります。
    東邦化研が直接広告を出していたのは気づきませんでした。前回、東邦化研は広告を出していなかったなどと書きましたが、訂正します。その後モデルカラー時代にも小さな広告をMA誌に出していました。私は全く気付かなかったのと、懇意にしていた模型店がレベルカラー派だったので、モデルカラーとは縁が無かったという事でしょう。

    古いMA誌を読んでいると、小中学生時代に戻ったような不思議な感覚になります。鉄道模型ファンにも楽しんで貰える記事などもあり、また機会があったら紹介したいと思います。




     

     


    レベルカラーの思い出(模型塗料史を兼ねて)

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      うかいさんのツイートが気になって、ちょっと昔の記憶をほじくり出してまとめてみたら、例によって超長くなってしまったので、ブログのほうでまとめることにしました。

      父がプラモデラーだったので、かなり昔から我が家には模型用塗料が豊富にあり、私もそれを使わせてもらっていました。一部記憶が曖昧な部分もありますので、間違っている部分もあるかもしれませんがご容赦ください。



      プラモデル用の塗料と言えば、60年代中頃まではハンブロール一択だったと思われます。
      ハンブロールはエナメル塗料で、伸びが良く筆塗りが可能でしたが、乾燥に時間が掛かるのがネックでした。

      国産ラッカー系塗料の嚆矢としては、やはり60年代に、マルサンのプラカラーと、イサムのプラッカー、そして、ピラーという舶来品(実は国産w)がありました。プラカラーは原色のみで、調合して使うしかありませんでしたが、ピラーには日本陸軍機用とかドイツ戦車用とか、ミリタリー用の専用塗料があり、私の父はピラーとハンブロールを併用していました。



      ピラーは当初三角形のビニール袋みたいな変な容器に入っていましたが、その後丸瓶になり、最後は角瓶になります。一部の模型の組み立て説明書には、「塗料はピラーを使うべし」などと書いてあったりしましたので、これがスタンダードカラーだったと言って良いかもしれません。



      マルサンのプラカラーは原色のみでしたが、プラシャインという銀粉がありました。原色で塗った上にプラシャシンを振りかけて擦るとメタリックになるというもの。

      イサムのプラッカーは、蓋がコルクで揮発しやすく、すぐに使わなくなってしまいました。



      それ以外にはマメラッカーという塗料がありましたが、これはプラを侵食するのでプラモデルには使えず、鉄道模型やソリッドモデルに使用していました。マメラッカーのサーフェサーは、他に代替品が無かったので重宝しました。マメラッカーという名前が示すとおり、小さな容器だったのですが、後年、マメラッカーダイという、極めて矛盾した名前の大きな缶が出てきて、サーフェサーは殆どこれ一択でした。



      いわゆるエアブラシは、模型に使えるものはピースコンなどの高価な海外品しかなく、我々貧乏人用には、百万人のハンドスプレーという手押し式のスプレーがありました。これもマメラッカーの会社(島田塗料)が作っていました。エスクマ印という商標です。

      「百万人」では模型を塗るのには少しノズルが太すぎたので、改造して細いノズルをハンダ付けして使っていました。これはもう高校時代になってからなので、77年ごろと思います。



      プラモデル界の塗料の革命になったのは1965年に登場したレベルカラーです。ラッカー系の塗料で非常に使いやすく、あっという間にプラモデル用塗料のデファクトスタンダードになってしまいました。

      当初は全30色だったと思います。1番のホワイトに始まり、銀が8番、30番がフラットベースだったので、番号は今のMRカラーと同じでしょう。最初のレベルカラーは蓋が全部白で、見分けるために蓋に中の色を塗ったり、マジックで番号を書いていたりしました。当時、レベルカラーには12本入りのケースがあり、蓋つきの発泡スチロールでした。これが便利で、懇意にしている模型屋さんで箱だけ貰って、これに収納していました。



      また、初心者向けにレベルカラーセットという商品があって、これは、今のタミヤカラーみたいな小瓶にフラットベースを含めた原色10色のセットとシンナー、調色用塗料皿、筆がセットになっていたものです。父は最初にこれを買って使っていました。

      その後、タミヤのミリタリーミニチュアシリーズ、静岡四社によるウォーターラインシリーズが始まって、戦車色や軍艦色を加えて全60色となり、さらに全72色にまで拡大しました。



      プラカラーが市場から消えてからしばらくして、モデルカラーという塗料が出てきました。これはプラカラーと同じメーカーの製品だったそうですが、色ナンバーがレベルカラーと一緒、容器がハンブロールと一緒という商品でした。量が少なかったのと、レベルカラーと違って、ほとんど模型雑誌への広告などを出していなかったのが敗因だったでしょうか?



      ちなみに、この頃のレベルのプラモデルのパッケージには、こんな表示が付いていました。これを見て、必要なレベルカラーを買って作れば良いという事ですね。この番号でハンブロールを買ってしまうと、とんでもないことになります(笑)。



      フジミは敢えて、モデルカラーで指定していたのが笑えます。色番号が同じなので、レベルでもモデルカラーでも使えるというのは便利でした。



      同様に、すぐに消えていった塗料にバンダイから発売されていたモノグラムカラーというのがありました。バンダイがモノグラム社と提携してプラモデルを販売していた時期に売られていた塗料で、これもラッカー系だったので、レベルカラーと混ぜて使えたと思います。全60色で、レベルカラーには無い色などがあり、幾つか使っていたのですが、いつの間にか無くなってしまいました。



      70年代中頃、レベルはレペという水性塗料全30色を発売します。泡立ちやすく、乾燥しにくくて、べとべとするので使いにくい塗料でした。レペはグンゼとレベルの提携解消後ホッペになり、そのうち無くなってしまいました。今のクレオス水性塗料とは明らかに違うものです。



      それと前後して、タミヤがパクトラと提携し、パクトラタミヤというエナメル系塗料を発売します。パクトラは伸びも光沢もハンブロールには敵わず、カーモデルの筆塗りなどは相変わらずハンブロールのグロス一択という感じでした。今でもタミヤからはエナメル塗料が出ていますが、パクトラ提携時代のものとは違うものになっています。



      レベルとグンゼの提携解消後、レベルのプラモデルがタカラから販売されることになりましたが、レベルカラーもタカラに移り、タカラレベルとタカラレペになります。当初パッケージはグンゼ時代と同じもので、その後、旧来の縦三色のレベル模様を斜めにデザインしたものに変更されました。瓶の蓋もレベル表記のままでしたが、あるロットからTAKARAの文字だけになり、その後消滅します。



      1977年、Mr.カラーが登場し、レベルカラーと併売していたように思います。タカラがレベルとの提携を解消してレベルカラーが無くなり、ラッカー系はMr.カラー一択となり、ガイアカラーが登場するまで、ラッカー系はMr.カラーの独占状態にありました、その後、容器が変わり、容量が少なくなりました。瓶の蓋の恰好が独特で、蓋が開けやすくなっていましたが、重ねて置くのには不向きで、近年、普通の蓋に戻っています。

      レベルカラーとMr.カラーは、同じスチロール系塗料だったので混色出来ましたが、溶剤が違っていたように記憶しています。何となく違う匂いがしました。もっとも、最初期のレベルカラーのレベルシンナーは、いわゆる「アンパン」用に重宝されたハードシンナーで、これはガチでヤバかった記憶があります(苦笑)。その後、「ウスメ液」という名前になったあたりから内容が変更され、匂いもだいぶ変わりました。

      その後は皆さんご存知のとおりです。グンゼ産業は2001年にGSIクレオスに社名変更し、今年でMr.カラー誕生40周年を迎えるそうです。


      猫屋線第3弾発表!!今度は内燃機関車&貨車

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        今日から始まった静岡ホビーショーで、猫屋線の第3弾の発表がありました。



        内燃機関車と貨車のセットです。

        DB1は、駿遠線塗装ですが、実質は尾小屋のDC121タイプと言っていいでしょう。協三っぽいイメージのB型機関車です。
        お供のホハフ10新塗装は第一弾のキハ3/5の車体を妻板3枚窓にした感じでしょうか?

        DB2も協三風のL型。沼尻っぽいですね。
        注目の貨車はボギー。井笠のホワフとかそのあたりをベースにしているでしょうか。

        動力は「はこてつ」ではないかと思います。入らないのでは?という意見もあるようですが、1/80ですからね。ホハフの車体と比べた時、ボンネットの高さがあるのと、前から見た絵でも幅がありますので、おそらく「はこてつ」を使うのではないでしょうか。流石に新規動力とは思えません。

        さて、いずれにしても改造ネタになりそうです。

        1セットずつオリジナルで買って、もう1セットずつ改造かなあ?またお金を貯めなくてはいけませんねえ。

        第2弾の改造も順調に進んでいます。もう少ししたらお披露目しますね。



        猫屋線第2弾

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          昨日は、浅草で行われた鉄道模型市に行ってきました。
          買い物は予定していたアルモデルの猫屋線改造キットと、IORI工房さんの同人誌。


          早めに会場を後にして飲んだくれました。いやー、楽しかったです。

          さて、その前日は、模型店で猫屋線第2弾を買って来ました。早速レビューしてみましょう。

          まずは湘南型前面のキハ15。駿遠線のイメージです。



          そのお供にホハ5。こちらも駿遠線客車、ハ107〜110のイメージですね。



          もう一セットのキハ13は、同じく前面2枚窓ですが、こちらは井笠鉄道のホジ1のイメージ。



          お供の客車ホハ3も井笠鉄道風です。



          分解してみました。
          キハ15、13、ホハ5の車体は共通で、前面パーツが3種類あります。これは嵌めてあるだけです。これなら金型を少なくできますね。良いアイデアと思います。



          ホハ3のほうは、二重屋根、ボディ、妻板、デッキ妻板に分解できます。
          簡単にオープンデッキになりそうですね。屋根にもバリエーションが付けられそう。
          下回りにはクイーンポストが表現されました。このパーツはホハ5の方にも欲しいですが。



          改造ですが、キハのほうは前面が簡単に挿げ替えられますので、キハ15とホハ5を入れ替えて片運転台化し、片方にパンタを載せれば近鉄風になります。ホハの下回りでは高さが変わってしまいますので、第一弾で余ったキハ用の下回りを使ってみました。より近鉄風にするなら連接車にしたいところですが、さてどうしますかね。

           

          そうそう、朝顔形カプラーは1セットに4個入っています。

          これは色々流用出来そうな感じです。


           


          猫屋線改造(その9) 安物買いの・・・

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            週末になると雨でテンション上がりませんね。
            捲土重来、日曜日の朝から塗装のレタッチを開始したのですが、、、

            近鉄タイプのパンタグラフを片方引っ掛けて壊してしまいました。



            無残です。シューのヒンジがプラ製なんですが、ここが折れてしまって再生不可能。いやはや、安物買いの銭失いとは、まさにこういう事ですねえ。見た目が蜘蛛みたいなフォルムなので、これは別の用途に使います(苦笑)。

            で、家じゅうひっくり返して、以前作った作品で、作り直しを予定している車両からパンタを2丁引っ剥がして再利用。エンドウのPS−17だと思います。やっぱりパンタグラフはある程度丈夫なものを使うべきですね。

            てなワケで、紆余曲折あったものの、ようやく完成の運びとなりました。厳密にはヘッドライトレンズと窓セルを入れて完成ですが、まあここまで来れば、ほぼ完成でもいいでしょう。

            近鉄タイプ「デハニ220」





            近鉄モニ220に近いスタイルの合造車。11m級の車体に大きなパンタグラフを2丁乗せた、堂々としたスタイル。半鋼製の溶接車体ですが、下回りは旧式の木造車からの流用で魚腹台枠。台車は新造のDT20タイプを履いています。

            栃尾タイプ「デハ209」





            日車の気動車を改造した電車。両端にデッキを配置して11m級となり、妻面中央部に梯子を付けて電気機関車のような形態。釣掛+カルダンという2種類の動力装置を持つあたりも明らかに栃尾のモハ209のパクリ。電気機関車並みの高出力で、荷物輸送にも従事します。FD7Eに似た形状の台車は自社製。空気バネっぽく見えますが気のせいです。

            いずれもレタリングは自家製デカールを使いました。ツヤを均一にしたいのでトップコートを塗ったほうが良さそうですねえ。

            何とか第2弾が出てくる前に形になりました。残りの仕掛品は第2弾と並行作業になりそうです。やれやれ。

            猫屋線第2弾 サンプル発表

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              ここのところ腰痛が悪化して集中力が持続せず、エアブラシも壊れてしまったので、ただでさえ手が遅いのが加速して何にも手つかずの状態になっています。GWまでには仕掛品を完成させたいと思っているんですが、、、

              そんな中、猫屋線第2弾の情報が入って来ました。
              ネットでトミーテック商品説明会の情報を見たところ、なかなか良い感じに仕上がっていますね。
              注目すべきは、今回、ダミーカプラーとして朝顔形が添付されているようです。



              きっちり中が抜けていますので、ピンを立てられるように加工すれば上手く使えるかもしれません。これだけでも別売パーツを用意して欲しいですねえ。

              実際に連結する側はアーノルトが付いているようですので、1編成で2個、朝顔形が入手できるようです。
              どこまで使えるかも含めて、購入次第、検討してみようと思います。

              同時に、「桜土手駅」のホームも発表されました。こちらはホームと踏切、転轍機がセットになっているようですが、うーん、という感じ。微妙なところですねえ。

              そして、サンプルはありませんでしたが、1/80の人形セットも発売されるようです。これは楽しみ!!猫屋線というくらいですから、猫のフィギュアを付けて欲しいものですが。




              猫屋線改造(その8) やっと塗装したが・・・

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                ここのところ、週末になると天気が悪くて、折角塗装の準備をしていたのですが、2回ほど見送らざるを得ませんでした。
                プラモデルと違って、鉄道模型の場合、平面が多いので、一部の車輌以外、基本的に塗装にはエアブラシが必須となります。まあ、筆で塗れないこともないのですが、仕上がりは段違いです。

                エアブラシではなく、缶スプレーでも塗れますが、意外とこれが難しい。綺麗に塗るにはそれなりのテクニックが必要ですので、仕上げをきっちり行いたいのなら、缶スプレーではなく、エアブラシの購入をお勧めしておきます。昔、プレイモデルに乗っていた塗り分けライン付き塗料みたいなものがあれば筆塗りでも良いんですがねえ(笑)。



                なお、サーフェサーなどはエアブラシの必要はないと思いますし、例えば台車や床下の塗装などは缶スプレーのほうが使い勝手が良かったりする場合もあるので、このあたりは臨機応変に。絶対エアブラシじゃないとダメ!という話ではないし、筆塗りも併せて適材適所で使いわけしたほうが良いでしょう。

                塗装の場合、塗装ブースみたいなものを持っているかたもいらっしゃいますが、私は外塗りです。工作部屋は2階なので、ベランダに出て塗装しています。室内ではシンナーの臭いが充満するために、相当換気をしないとダメなので。エアブラシはシンナーの揮発が尋常ではないので、換気をしない室内でやっていると物凄い臭いになり、健康に宜しくありません。まあ、昔のシンナーみたいにトルエンが入っているわけではないので、ラリったりはしませんが。

                集合住宅だと、逆にベランダで塗装するほうが回りの家に迷惑になったりするケースもあると思いますし、埃の舞うような場所ですと、外で塗装するのは逆に良くないケースもありますね。この時期は花粉が舞っていたりするので、そのあたりも要注意です。

                外塗りなので天候に左右されるのですが、室内で塗る場合でも、湿度が高いと色が白カブりしてしまいますので、やはり天気の良い湿度の低い日に塗装するのをお勧めしたいです。

                あと、私の使っているエアブラシのコンプレッサーは30年ものの古参なので、そこそこ音がウルサイです。周囲や家族が気になるなら、値段は高いですが、消音タイプのコンプレッサーが良いと思います。こういうのは一生ものなので、幾らでも金をかけるべき。逆に言えば、音が気にならなければ安物でも十分です。
                音の問題が解決できないのなら、エアー缶という方法もあります。フロンガスだけの缶にハンドピースを直接つなげる方法です。タミヤのスプレーワーク用ならばAmazonでも買えるので、入手しやすいです。

                ハンドピースのほうは、タミヤのスプレーワークを使う場合には、プラ製の安いものではダメで、少なくともスーパーマックスとかHGエアブラシみたいな名前の本格的なものを用意してください。ハンドピースの差だけで仕上がりが格段に違います。特にNゲージのような小さなものは高級品必須です。




                但し、エアブラシを過信するのも良くないので、前述のように適材適所で。オーバーコートのクリアーとか、サーフェサーなどは私も缶を使いますし、プラモデルなどで、ランナーに付いているままの状態で下塗りするような時には缶を使う事があります。ミニカーなんかでツヤを出したい場合にはエナメル筆塗り一択。しかもハンブロールを使います。光沢仕上がりはエアブラシの比ではありません。

                **

                余計な講釈はこの程度にして、早速塗装です。今回、トラブルに見舞われたので焦ってしまい、作業中の写真は一切ありません。

                さて、内装をしっかり作りたいのなら、まずは内側から塗りますが、ここは最後に筆塗りしても良いと思います。ちなみに私は筆塗り派なので、この工程はカットします。

                内側を塗る場合には、室内色で塗ったあと、全面マスキングしておきます。

                次にいよいよ外側の塗装ですが、今回はツートンカラーで行きます。雀坊軽便の電鉄線の標準カラーは西武赤電色なので、まずはGMカラーのトニーベージュを塗っていきます。

                ツートン塗装のコツは、薄い色から先に塗る事と、赤系の遮蔽力の弱い色には下地塗りが重要という事でしょうか。西武赤電色の場合は、まず全体にトニーベージュを塗ります。充分に乾燥させたら、マスキングをしてローズレッドを塗ります。

                トニーベージュを塗っているときに、突然ダマのような飛沫がたくさん出てきました。乾燥してからよく見てみると、油が混入しています。それが飛沫のように車体に飛んでいました。

                今回、近鉄タイプ、栃尾タイプ、銚子タイプの3両の動力車と、ホハフ2両を塗るつもりだったのですが、銚子タイプのベージュを塗った時が一番酷くて、車体全体が油まみれになってしまいました。

                構造が分からないのですが、どうやらハンドピースの中の油漏れのようです。これは参りました。

                銚子タイプは仕方ないので洗剤で洗います。ハンドピースの漏れた油もティッシュや綿棒でふき取り、ベンジンで洗ってみましたが、完全に取れてはいません。この状態でも使えるのですが、油切れがどういう影響を及ぼすのか全く分からないので、ハンドピースは新品に買い直しです。痛い出費だなあ。

                とりあえず復活したので、近鉄タイプと栃尾タイプはローズレッドを塗り、さらに全体をマスキングして、屋根を塗りました。屋根は、以前サルベージしたスエード調スプレーの中身を薄めてエアブラシで塗っています。

                とりあえず、こんな感じになりました。



                栃尾タイプのほうは、よく見ると車体の横に丸い斑点が付いていますよね。ここが油の飛沫です。



                近鉄タイプは、塗った後でやすり跡が見つかってしまい、いずれにしてもローズレッドは再仕上の後塗り直しとならざるを得ません。



                いやはや、思わぬところで余計な出費となってしまいました。ハンドピースは安くても5〜6千円します。どうせなら良いものを買いたいのですが、猫屋線第二弾用にお金を貯めておかないといけないので、ボーナス待ちになりそうです。参ったな。



                趣味の入門書(その4)「たのしい鉄道模型」

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                  小学5年生くらいになったとき、鉄道模型を始めようと思って、天賞堂に行って買ったのがTMS特集号の「たのしい鉄道模型」。再版の、小田急NSEが表紙になっているほうの本である。



                  冒頭に電車や機関車の各部品の説明、車両の構造と電極の向き、ポイントの切り替え方式、はんだ付けの技法なんかの基本説明が簡便に書いてあり、これが大変役に立った。



                  ウインドシル、ヘッダーなどの言葉は、この図で覚えた。床下機器に関しては、TMS300号の床下機器買い物帖がとても参考になった。あれは今でもバイブルのひとつだ。



                  組み立て式お座敷レイアウト「明昌鉄道」の話から、ストラクチャー制作記事、パワーパック制作記事、コントロールボード制作記事、レールサウンドシステム、ペーパー電車製作法、石炭の積み方、天賞堂Cタンクを1C1に加工する、やさしい4−4−0の作り方など、多岐に渡った記事がとても充実していた。

                  パワーパック制作記事は、容器に食パンケースを使っている。昔は買って来たパンをこういうプラスチックのケースに入れて保管していたものだが、これも絶滅したねえ。これが作りたくて食パンケースを買ってくれとねだった記憶がある。



                  「ただいま電車制作中」「近鉄タイプ制作談」は、井上順二氏によるペーパー電車制作記事だが、これは本当に参考になった。データが古く、使っている紙が白マニラ紙で、近所の画材屋で聞いてみたところ、そんな紙は扱っておらず、工作につかうならこれのほうが良いと薦められたのがケント紙だった。以来、ペーパー車両はケント紙派である。

                  今更なのだが、白マニラ紙ってのは、いわゆる白ボール紙だったのではないかと思う。マニラボール紙って言うしね。



                  「4−4−0を作る」は、スクラッチで蒸気機関車を作っちゃおうという、とても初心者向けとは思えない記事であったが、いつかはこういうのを作りたいと思っていたものだ。

                  最初に買ったものは、あまりにも読み過ぎて表紙が外れてボロボロになってしまい、TMSを処分するときにまとめて引き取って貰ったのだが、最近、思う所あって買い直したところ、収録内容に差があることに気が付いた。

                  最初に私が買った時の版(第6版くらいと思われる)では、第三次オメガセントラル、安楽マニア、ホラ800、トフの記事は無く、EF57の制作記事が入っていた。NSEが表紙ではない旧版には、黄色い紙の鉄道模型入門が入っていない。

                  ところが、最近購入した第5版は、その折衷本で、黄色い紙の鉄道模型入門が付加されているものの、内容は旧版のままで、EF57の制作記事が入っていない。これは新発見である。



                  安楽マニアの記事が何故落とされたのか分からないが、これが残っていたら私の模型ライフは間違いなく軽便一直線だったに違いない(苦笑)、ま、遅かれ早かれその道には突入していたわけだが。

                  流石に現代の視点から見ると、内容は古臭いが、入門書としては十分すぎるボリュームを感じる。こういう本を沢山出版して欲しいものだと思う。


                  趣味の入門書(その3)「世界の機関車」

                  0

                    鉄道入門書の3冊目は、秋田書店の世界の機関車。



                    国鉄制式蒸機の他、各国の機関車の写真がたくさん載っていて、お気に入りの本だった。



                    中でも気に入っていたのがこの機関車。
                    ペンシルベニア鉄道のS−1。3BB3という軸配置が珍しく、しかも流線形。物凄くカッコいいアールデコ調のデザインが大好きだった。のちに、コダックバンタムみたいなカメラを好んで集めていたことがあるのだが、間違いなくこの機関車の影響(笑)。



                    この本では、各種の変形機関車もたくさん掲載されており、マレーを筆頭に、シェイ、フェアリーなどの変形機もこの本で覚えたものだった。というか、他にこういう本が無かったんだね。

                     

                    ユニオンパシフィックのビッグボーイも大のお気に入り。まあ、この頃から関節式とか変形機好みなのであった。後年、HOスケールの模型を買おうと思ったら、あまりにも巨大なので諦めたという経緯があったりする。

                    秋田書店の、「世界の・・・」シリーズはお気に入りで、このほかに、「世界の戦車」「世界の戦闘機」「世界の軍艦」「世界の怪獣」「世界のレーサー」なんかを持っていた。
                    同じシリーズで、「写真で見る連合艦隊」というのがあって、ウォーターラインシリーズの発売も重なり、一時期は軍艦マニアになったものであった。

                    このあたりの秋田書店のムック本は、比較的流通量が多く、かなり長期間重版されているので、そのうち買い直したいと思っている。

                    さて、私の鉄道入門書を3冊ほど紹介してきたが、これ以外にも鉄道の絵本や雑誌のようなものを持っていた記憶がある。残念ながら書名を覚えておらず、断片的な記憶しかないので紹介できないのだが、昭和40年代の趣味本といえば、まだまだこんなものであった。秋田書店のシリーズが唯一の入門書であり、それ以外は大人向けの専門書しか無かったように思う。

                    さて、最後に私の鉄道模型のバイブルを紹介したいと思うが、その話はまた明日。


                    趣味の入門書(その2)「Little Red Caboose」

                    0

                      2冊目の入門書は、何故か洋物で、「Little Red Caboose」という本だ。



                      絵本であるが洋物なので、内容は勿論英語である。当然読めないので絵だけ楽しんでいた。絵本なので、文字が読めなくても何となく話の内容がわかる。親もそんなに英語が得意な世代ではないので、読んで貰うことは出来なかった。
                      ただ、私が洋ものの鉄道、特にアメリカ型に抵抗が無いのは、この本と「世界の機関車」のおかげかもしれない。

                      これも、いつのまにか無くなってしまったので、最近買い直した。昔、親しんだ絵本を手に入れるのは、独特の思いがある。

                      中学生くらいになって、英語の辞書を買って貰ったので、この本を翻訳してみた。
                      以下のようなあらすじになる。

                      ***

                      貨物列車の先頭には黒い機関車がいる。続いてボックスカー、タンク車、石炭車などが続く。そして最後には赤い小さなカブースが連なっている。

                      ボックスカーやタンク車の並びは時々変わるが、カブースはいつも最後に繋がっている。




                      子供たちは貨物列車が来ると手を振る。ボックスカーにも手を振る。タンク車や石炭車にも手を振る。

                      でも、最後のカブースが通過するころには、みんないなくなっている。カブースには誰も手を振ってくれない。機関車になったり、貨車になれればみんな手を振ってくれるのに、自分には手を振ってくれない。機関車になりたいなあ、と、カブースは思う。

                      ある時、貨物列車が長くて高い山道を登っていた。あまりにも長くて急なので、スリップして登れなくなってしまう。段々スピードが遅くなっていく。



                      最後尾で必死にブレーキをかけ、列車が滑り落ちるのを食い止めていたのは、赤い小さなカブースであった。列車は何とか滑り落ちていくのを食い止められた。

                      その時、下から黒い機関車2両がやってきた。カブースに繋がって、下から列車を押していく。それを見ていた森の動物たちがみんな拍手をした。

                      やっと平らな道に出ると、みんなが手を振っている。今度は、カブースにも手を振ってくれている。

                      赤いカブースは、今日も列車の最後に繋がっている。

                      ***

                      という物語である。かなり有名な絵本らしく、歌も作られているそうだ。

                      この本のおかげで緩急車好きになったと言っても過言ではない。日本の緩急車、車掌車は、他の貨車同様黒く味気ないもので、カブースの赤い車体と屋根上のキューポラに憧れた。
                      国鉄末期にヨ8000という、カブースっぽい外観の車掌車が登場し、これはとても好きな貨車のひとつであった。

                      そういえば、突然思い出したのだけれど、幼稚園から小学校に上がる頃、我が家には鉄道模型があった。ディーゼル機関車と貨車2両とカブースで、この模型と一緒にこの絵本を買って貰ったのではないかと思う。おそらくクリスマスプレゼントか誕生日プレゼントであろう。

                      今にして思えば、TTゲージくらいの大きさだったと思われる。レールはプラ製で、機関車に動力が仕込まれていたはずだ。鉄道模型というよりは、鉄道トイに近いものだと思うのだが、これがプラレールを除けば、我が家に始めて来た鉄道模型ではないかと思う。例によってガンガン走らせて壊してしまい、機関車と貨車は、そのままどこかへ行ってしまったが、カブースだけは大切に保存していた記憶がある。

                      この日記を書くまですっかり忘れていた。良い事を思い出した。


                      +++

                      ところで、前回の日記で、東海道線をよく見ていたという話を書いたが、当時撮影した写真が出て来たので貼っておこうと思う。オリンパスペンで小学生時代に撮影したものなので、写真の出来は問わないように。



                      EF65 500番台牽引の特急富士。勿論20系客車である。撮影場所は東海道線の辻堂駅、茅ケ崎寄りの踏切からだと思われる。
                      横に映っているプレハブ家屋の辺りは、現在自転車屋になっている。
                      その奥に、松下電器の電池工場(下請けかもしれない)があり、小学校の頃に見学に行ったりしたのだが、とっくに無くなっている。今は跨線橋が出来ているので見る影もない。

                       



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